products 技術紹介
管渠(管きょ)内TVカメラ調査・修繕
下水道管渠(管きょ)調査では、主に老朽化した管渠(管きょ)を重点的に腐食、破損、クラックなどの劣化状況、浸水状況、管渠(管きょ)の上下のたるみ、堆積物など流下能力阻害状況の有無を把握することが目的です。
管渠(管きょ)を高圧洗浄にて清掃をした後、テレビカメラを使用して上流マンホールから下流マンホールへと移動させて管内調査を行います。
管径600㎜以下の管内の状況を直視または側視をして浸入水、損傷、腐食などの異常を記録しながら調査を行います。この調査結果を元に調査報告書を作成し、異常箇所の報告、修繕の提案を行っています。
昨今まで、下水道管の普及を優先して整備されてきましたが、)下水道管老朽化が進む中、下水道管の損傷が原因とみられる道路の陥没が全国で過去5年間で2万8000箇所に上っています。今後は更に点検、調査、改修が重要となってきます。
●主要機器
- TVカメラ車
- TVカメラ
- ガス検知器
- 送風機
●作業工程
- 1.酸素濃度、危険ガス発生の確認
- 2.高圧洗浄・強力吸引車などによる管内清掃及び清掃
- 3.必要に応じて送風機などによる換気
- 4.必要に応じて水換え及び止水
- 5.機材搬入
- 6.テレビモニタを見ながら管内状況の記録
- 7.機材搬出及びあとかたづけ
- 8.報告書作成
●管渠とは?
管渠とは各家庭の水洗便所や浴室、台所等や事業所から排出される汚水と道路や屋根に降った雨水を併せて下水といい、主に道路下に勾配(傾き)をつけて埋設されていて下水が自然に流れるしくみになっています。
下水には、合流式と分流式の2種類があります。合流式は、汚水と雨水を同じ管で運ぶ方式で、分流式は汚水と雨水をそれぞれ別の管で運ぶもので、汚水は下水処理場に運ばれてきれいな水に処理されますが、雨水はそのまま川や湖に直接放流されます。
下水道管の種類には、鉄筋コンクリート管、ヒューム管、ダクタイル鋳鉄管、陶管、塩化ビニル管レジンコンクリート管、強化プラスチック複合管、鋼管などがあります。以前は、ヒューム管が多かったのですが、最近では塩化ビニル管が多くなっています。塩化ビニル管は、腐食しにくい、軽くて施工がしやすい、勾配を小さく出来るなどの利点があるので、特に小さな管径で使用されています。
宅地内の排水管は「排水設備」といい、便所や台所等の排水管から敷地境界近くの公共枡までが「排水設備」にあたります。土地の所有者または、使用者が排水設備の設置や補修・点検などの管理をすることになっています。
管渠内映像
下水道管渠内映像(VUφ150)です。
下水道管渠内映像(HPφ500)です。